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おもちブログをご覧頂きありがとうございます。
当記事はアルコールに関わるコンテンツを紹介しているため、20歳未満の方は閲覧を控えて頂ますようお願い致します。
この記事では大人気ブレンデットスコッチウイスキーのバランタインというウイスキーの歴史、ラインナップ、オススメの飲み方を紹介します。
ウイスキーに興味が合って飲んでみたい方にもこの[バランタイン]というウイスキーはとても飲みやすいため大変オススメです。
最近ウイスキーを飲み初めたという方もバランタインは絶対に耳にする名前です。
試しに飲んでみたいけど種類がいっぱいあってどれを飲めばいいか分からない方にも最適の一本をご紹介できる内容にしています。
少し自己紹介させてください。このブログを運営しているおもちと言います。ボクはウイスキーが大好きで年間1000杯ウイスキーを飲んでいます。
毎日のようにウイスキーを飲んでその味の違い、個性を感じて楽しんでいます。
そんなボクが大好きなウイスキーの一本である[バランタイン]について詳しく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。
バランタインとは?
[バランタイン]とはスコットランドで製造されているウイスキーで、40種類以上のウイスキーをブレンダーの卓越した技術で絶妙なバランスでブレンドされたブレンデット・スコッチ・ウイスキーです。
とにかくバランスが素晴らしく、豊かな香り、滑らかでスムースな飲み口でウイスキー通も魅了し続けています。
スコッチウイスキーの販売数量、第3位を維持するそのウイスキーはその人気の高さが伺い知れます。
世界160カ国で愛されているスタンダート・スコッチ・ウイスキーの定番です。
バランタインの歴史
ここからはそんな大人気のスコッチウイスキー[バランタイン]の歴史を解説していきます。
1827年、ジョージ・バランタインは弱冠19歳という若さにしてスコットランドの首都であるエディンバラに小さな食料品店「バランタイン」を起業しました。
ジョージ・バランタインは農村の生まれでしたが村を離れ、食料雑貨店で仕事をしていました。
聡明な彼は時期を見計らって起業家になる道を選んだのです。
この選択がジョージ・バランタインがウイスキー造りに没頭していく始まりでした。
この時代はウイスキー密造時代を終えていたため、ジョージ・バランタインは自分の店で扱う商品にワインやウイスキーを多く扱う様にしていきました。
ウイスキー密造時代とは1707年〜1823年に渡り、政府がウイスキーの製造・販売に多額の税を課した事から、製造者達が政府から隠れてウイスキーを造り出した時代の事です。
より詳しく、ウイスキーの歴史を書いた記事はこちら
ジョージ・バランタインが28歳の頃、バランタイン社は評判の良い店でしたが、ジョージ・バランタインはスコットランドの上流階級が住む街「サウス・ブリッジ」にも店をオープンします。
この選択が功を奏し、上流階級の人々は当時の高級ウイスキーなどを買い求めバランタイン社は大きく繁盛して行きます。
1853年、社長であるジョージ・バランタインはウイスキー商を営む友人「アンドリュー・アッシャー」から様々なモルトウイスキーを混ぜ合わせたブレンデット・モルトウイスキーを苦悩しながら造った話を聞きました。
この会話からジョージ・バランタインは様々なモルトウイスキーと当時、連続式蒸留機の発明によりライトな口当たりと評判の良かったグレーンウイスキーをブレンドする事を閃きました。
※モルトウイスキーとは原料に大麦麦芽のみを使用して造られたウイスキー
※グレーンウイスキーとは原料に穀物(ライ麦やトウモロコシ)を使って造られたウイスキー
この閃きこそが今のブレンデット・スコッチ・ウイスキーの誕生の瞬間なのです。
ここからジョージ・バランタインはウイスキー造りに没頭していきます。
当時のスコットランドではモルトウイスキーが良く飲まれていました。
また金儲けしか考えていない者はウイスキーに安酒を混ぜて販売する者もいる中、ジョージ・バランタインはモルトとグレーンを黄金比率でブレンドする事で生まれる味わいに新たな可能性を見出しより高品質なブレンデットウイスキーを造ろうと奮闘していきました。
ジョージ・バランタインはこの時、金儲けではなく、本当に美味しいウイスキーを造りたいという想いを胸に情熱を注いでウイスキーのブレンド技術を磨いていきました。
その情熱と努力でジョージ・バランタインは卓越したブレンディング技術を手にし、彼が造り出すウイスキーは日に日にその評判を上げていく事になります。
ジョージ・バランタインが60歳の頃、バランタイン社の経営を息子であるアーチボルトに引き継ぎ、首都エディンバラから離れ、隣街のグラスゴーに移り住みブレンデットウイスキー造りにより没頭します。
ジョージ・バランタインの造るブレンデット・ウイスキーは高品質でかなり評判も良く、ジョージ・バランタインは優れたウイスキーブレンダーとして高い名声を得ることになります。
ジョージ・バランタインは老齢になっても活発的にウイスキー事業に取り組んでいましたが息子のジョージ二世にグラスゴーでの事業を引き継ぎ80歳で余生をゆっくり過ごし、1891年に静かに息を引き取りました。
1895年ジョージ・バランタインの息子のアーチボルトはエディンバラでもさらに上流階級御用達の通り、プリンシズ・ストリートに出店、バランタイン社はこの出店でさらに商売繁盛していきます。
その同じ年、ジョージ二世は父親から引き継いだウイスキーのブレンド事業を更に飛躍させます。
第六代ヴィクトリア女王がグラスゴーに訪れた際に、ジョージとジョージ二世が造り上げたウイスキーを飲みその味に感動し、バランタイン社にイギリス王室御用達の称号を授けたのです。
女王自身がお認めになった事がまたたく間にイギリス国内に広まり、国内のみならず世界中にまでその名を知られる事になったのです。
そして1910年、今でも商品として人気を博している「バランタイン・ファイネスト」を発売、世界的にも人気になったバランタインのウイスキーの主要輸出商品として名を広めます。
バランタイン社は一族経営であったため、息子のアーチボルトとジョージ二世は後継者がいないため、(実際はアーチボルトの子、ジョーシ三世がいたが若すぎたため)バランタイン社の事業をいくつもウイスキーの会社を経営しているバークレー・マッキンレーに任せる事を決意。
この大きな決断は、偉大なる初代ジョージ・バランタインが残したウイスキーブレンディングの技術とバランタインのウイスキーを後世にも残したいと願う、ジョージ・バランタインの子孫達の想いだったのだと思います。
その願いを引き継いだバークレーとマッキンレーはバランタインをさらに発展させる事に全力を注ぎました。
そして1938年にはスコットランドの紋章院長官より新生バランタイン社の象徴する紋章に認可状が交付されバランタイン社の紋章はスコットランド王室の紋様を使用した高貴な紋章になったのです。
こうしてバランタインは世界的にも愛されるブレンデットスコッチウイスキーとなったのです。
バランタインの紋章に隠された想い
ヴィクトリア女王に認められ、スコットランド王室直属の紋章院からも使用を許可されたバランタイン社の紋章に隠された意味を解説します。
まず紋様の両脇には高貴な白馬がスコットランドの国旗を掲げています。
紋様真ん中には盾が在り、盾の中には4つの絵が描かれています。
左上にはスコッチウイスキーにおいて必要不可欠原料である大麦が描かれています。
右上にはウイスキー造りに欠かせない清流、ピュアウォーター(天然水)を描き
左下にはポットスチル(蒸留釜)水とアルコールの沸点の違いを利用することでアルコールと原料の旨味のみを抽出しウイスキーとなる原酒を製造する事ができる釜が描かれている。
右下には樽、原酒を樽の中に入れ、長い年月をこの樽の中で過ごし、香り高く、重厚な味わいに変化していく。
盾の中にはウイスキーの重要な製造過程を4つの絵にして表現されているのです。
そして一番下の文章はラテン語で「全人類の友」という文章が書かれています。
実際にバランタインはこの紋章を授与された後、世界中でバランタインはウイスキーファンに飲まれるようになり文字通り、「全人類の友」になったのです。
バランタインのボトルには必ずこの紋章が掲げられています。
バランタインにとってそれだけこの紋章には深い意味があるのです。
バランタインのラインナップ
ここからはそんな歴史と由緒あるウイスキー「バランタイン」のラインナップを紹介していきます。
バランタイン ファイネスト
現存するバランタインの商品の中で一番古くからあるのがこのバランタイン ファイネストです。
もっとも安価で購入できるため、バランタインのウイスキーが気になる方にもオススメできる一本です。
Amazon価格1200円ほど
オススメの飲み方はハイボール
40種類以上のモルトウイスキーをブレンドしたそのウイスキーはとても豊かで滑らかな味わいです。
ライト過ぎず、ヘヴィーでもないため、食事中のお供でも良し、ナッツやチーズといったちょっとしたおつまみとハイボールを楽しむでも良しの優等生です。
容量700ml
アルコール度数40度
バランタイン7年
このバランタイン7年は2021年に発売したばかりの新商品です。
この7年というのは、ウイスキー造りにおける必須工程の樽熟成をするにあたって7年以上樽の中にいれて樽由来の成分を中の原酒に移す工程の事を言います。
商品としては新しいですが初代ジョージ・バランタインは当時のウイスキーは年数表記を記載することは主流になっていませんでしたが、自身のウイスキーの挑戦の証として熟成年数の7年を表記して売り出しました。
いわば再販と言えるのかもしれませんね。
Amazon価格2600円ほど
ファイネストに比べ1000円以上値段が上がりますが、樽熟成の期間はとても手間がかかります。
毎日、樽の中の原酒の状態を確認し適切な処置をしなければなりません。
そのコストや労力を考えれば当然というかむしろ安いくらいだとボクは思います。
オススメの飲み方はロック、ハイボール
とにかく甘いバニラのような香りとハチミツのような優しい香りが広がります。
味はリンゴや洋ナシのようなフレッシュで爽やかな甘さを思わせる味わいです。
余韻もバニラを思わせる甘やかな香りが鼻を抜けて行きます。
容量700ml
アルコール度数40度
バランタイン12年
更に熟成年数が増え今回は12年。
12年以上熟成された原酒のみを使用し匠の技術でブレンド。
最長12年の原酒を使っているのではなく、最低12年です。
なので中には20年以上の酒齢の原酒だって入っている可能性をあるって事です。
Amazon価格は2500円ほど
高いと思われる方もいると思いますが、ウイスキーは生き物です。
熟成期間中もほっといていると急に味や香りがおかしくなってしまったりして廃棄になってしまうため、毎日の確認と樽から出す時期を見極めなければならないため、ウイスキー生産者は常に気を張っている必要があります。
こんな苦労があってもこの値段で飲むことができるのです。
ボクはありがたい以外の言葉はありません。
オススメの飲み方はロック、ハイボール
香りはまさにバニラ、そしてハチミツ、そしてどこかフルーティーでいつまでも香りを嗅いでいられるほど良い香りです。
味わってみても香りからくる程よい甘さ、フルーティでコクのある飲み口です。
容量700ml
アルコール度数40度
バランタイン17年
バランタイン17年はバランタインのウイスキーにおいてプレミアムで特別なウイスキーです。
その味わいは多くのウイスキー通を唸らせ、そのレベルの高さを感じることができる一本です。
ボクも唸りました。
17年は初代ジョージ・バランタインが基礎となるブレンディングのレシピを残し、そのレシピを元に2代目のバランタイン社マスターブレンダーのジョージ・ロバートソンが生みだした名作中の名作です。
本場スコットランドでもその人気は凄まじく、1930年に発売した際には品薄でありながらも人気を博していました。
1950年第二次世界大戦も終戦を迎え、戦後の復興も進んだ日本も海外出張にビジネスマンが行くようになりました。
そんなビジネスマンがお土産に持ち帰ったのがこのバランタイン17年でした。
その完成度の高さからバランタイン17年の評判は日本でも広まり、バランタインというウイスキーが日本でも人気になるキッカケを造ったのがこのバランタイン17年であり、「ザ・スコッチ」とウイスキーファンから称される由縁なのです。
Amazon価格6000円未満
正規輸入品と平行輸入品とあり正規輸入品の方が安いです。
オススメの飲み方はストレート、ロック、ホイボール、水割り。
正直、どんな飲み方をしても美味しいです。
ストレートで飲む際は、テイスティンググラスというウイスキーなどの香りを楽しむお酒専用のグラスを使うことをオススメします。
最大限にウイスキーの味や香りを引き立たせる形に設計されているためオススメです。
テイスティンググラスについて詳しく書いてある記事はこちら
最初はストレートで少々楽しんで頂き、常温の水をほんの少し垂らしてみるとウイスキーは香りがより強くでてきます。
これを香りが開くと表現されることが多いです。
またアルコール度数も下がるため、よりウイスキー本来の味わいをより楽しめる様になるのでオススメの飲み方です。
熟成年数からくる重厚な香りは高級なバニラ、樽からくるウッディな香り、深く気品を感じるバランスの良さ
味わいはハチミツのような甘さでとてもクリーミー、コクがありとても複雑な深い味わいです。
余韻にまで続くバニラ香、そしてかすかにスモーキーな香りが鼻を抜けていきます。
バランタインで最もボクがオススメする一本です。
内容量700ml
アルコール度数40度
バランタイン バレルスムース
バランタイン バレルスムースは原酒をブレンドした後に樽の内側を丁寧にチャー(焼き上げる)した樽にいれてフィニッシュ(後熟)という製法を用いたウイスキーです。
内側を焼いた樽を使うのはアメリカのウイスキーであるバーボンウイスキーでは必ず使われていて焼くことにより香ばしい香りと味が原酒に移ると言われています。
実際にバレルスムーズは香ばしい中にキャラメル、バニラのような香りがあり、焼きリンゴのような風味が楽しめます。
Amazon価格2000円ほど
オススメの飲み方、ロック、ハイボール
甘みが強いためロックにしてもしっかりと甘さが残り、フルーティな香りが広がります。
味、値段、共にコストパフォーマンスに優れた一本です。
まとめ
いかがたったでしょうか
今回はバランタインというウイスキーの歴史とラインナップについて記事にしてみました。
他にもバランタイン21年、30年というのが在りますが、こちらは値段的にも中々プレミアムなウイスキーのため、紹介から外しました。
今でこそ当たり前に飲まれているブレンデットウイスキーをここまでレベルが上がっているのはバランタイン創業者、ジョージ・バランタインが絶え間ない努力と情熱を持って制作しそれに触発された同業者達がいたからこそだとボクは想います。
コロナ禍で外に飲みにいけない昨今、家でお酒を飲む機会も増えていると思います。
「バランタインというウイスキーにはこんな歴史と物語があったんだなあ」と思いながら家飲みを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ウイスキーに限らずお酒は適度に自分のペースで楽しむ物です。
過度な飲酒、人に無理に勧める行為は控えて楽しみましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おもち
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