こんにちは!おもちブログをご覧頂きありがとうございます。
当記事はアルコールに関わるコンテンツを紹介しているため、20歳未満の方の閲覧は控えて頂くようお願い致します。
当ブログは「お家でウイスキーを楽しもう!」をコンセプトに、ウイスキーの情報やオススメ、知識などを発信しています。
本記事はこんな方の悩みを解決します。
アイラウイスキーについて知りたい方
アイラウイスキーのクセ(正露丸のような匂い)がなぜこのような臭いがするのか興味がある方
試しにアイラウイスキーを飲んでみたいけど、何から飲めば良いかわからない方
本記事ではこのような悩みを抱えている方に向けてアイラウイスキー入門にオススメの3銘柄を紹介しアイラウイスキーについて解説しオススメの飲み方を紹介していますのでぜひ最後までご覧下さい。
コロナ禍でお店にお酒を飲みに行きにくい昨今、家でハイボールなどウイスキーを楽しみたいと思っている方も多いと思います。
ウイスキーは味や香り、見た目の美しさやボトルもかっこいい物が多く、口、鼻、目で楽しめるお酒です。
しかしそれだけではなく、ウイスキーの歴史や生産者の情熱や努力を知った上で飲むと味もさることながら魅力を感じることが出来るのです。
普段何気なく飲んでいるウイスキーがどんなウイスキーなのか知った上で飲んでみると味の感じ方が変わって面白いですよ!!!
またウイスキーは糖質が含まれていないため、ダイエット中でも飲めるお酒として年々人気が上昇しています。
少し自己紹介させてください。このブログを運営しているおもちと言います。ボクはウイスキーが大好きで年間1000杯ウイスキーを飲んでいます。
毎日のようにウイスキーを飲んでその味の違い、個性を感じて楽しんでいます。
そんなボクがアイラウイスキーの基礎知識とオススメ銘柄3種類を紹介させて頂きます。
アイラウイスキーとは
ウイスキー好きの中で、どこか特別な扱いを受けているウイスキー、それがアイラウイスキーと呼ばれるウイスキーです。
ウイスキーの本場スコットランド国内にアイラ島という名前の島があり、その島内で作られたウイスキーの事をアイラウイスキーやアイラモルトと呼びます。
スコットランドで製造されているウイスキーなので分類はスコッチウイスキーなのですが、アイラ島で作られたウイスキーは少々特殊でスコッチの中でもアイラ島はウイスキーの聖地と呼ばれるほど世界中のウイスキー愛好家に評価されています。
スコッチウイスキーのスモーキーな香り
スコッチウイスキーは原料にモルトを使うことがスコッチウイスキー法で義務付けされています。
モルトとは大麦麦芽のことで大麦を発芽させる工程がウイスキー造りの中で必ず行われます。
ですが一定の発芽まで麦芽が育ったところで、発芽を止める必要が在ります。
なので次の工程として、大麦麦芽を乾燥させる必要があります。
そこで方法は各蒸留所で様々ですがスコッチウイスキーは薪や炭などの煙で燻す事で、大麦麦芽を乾燥させ、麦芽の成長をストップさせます。
ウイスキーを飲んだ時に「煙臭い」、「燻製のような臭い」がするように感じた事がある方もいらっしゃると思いますが、その嗅覚は間違っていません。
この工程を行なう事で、燻製のような香りが原料のモルトに移ります。
なのでそのような香りがするウイスキーが完成するのです。
この香りは「ピート香」や「スモーキー」と表現されます。
もちろん製造する蒸留所のモルトの乾燥方法でこの燻製感をモルトに移さないように製造しているウイスキーもあり、全てのウイスキーが煙たい訳ではありません。こういったウイスキーのことをノンピートウイスキーと言います。
ウイスキーが苦手な方は試しに飲んでみたウイスキーが煙たくて苦手になったという方もいるので、そういった方はこのようなノンピートウイスキーを飲んでみることをオススメします。
ピート香とは
結論から伝えるとピート香のピートとは日本語で泥炭の事です。
泥炭とは泥状の炭の事で、石炭の一種に分類されます。
主に植物が完全に分解されず、堆積されることで泥化し濃縮され炭の一種に形成されていきます。
涼しい気候の地域で出来やすいため日本では北海道で天然の泥炭が取れます。
この泥炭ですがアイラ島は海に囲まれているため泥炭の元の植物は主に海藻が泥炭に変わっていきます。
この海藻から作られた泥炭を使い大麦麦芽を乾燥させる事で”ある特殊な香り“が大麦麦芽に移っていくのです。
[ピート香]や[スモーキーな香り]を放つウイスキーの香りの強さを表す数値の事をフェノール値といい記号でppmと表されます。
特殊な香りとは
アイラウイスキーの特殊な香りについて解説します。
アイラ島では上記で説明したピート(泥炭)が大量に取れるため、大麦麦芽の乾燥にアイラ産のピートを使用しています。
このアイラ産のピートを燃やした時にとても強烈な臭いを放つため、アイラウイスキーの代表的なウイスキーはよく正露丸、薬品臭、病院の臭いと表現される事が多いです。
この表現のされ方で「えっ???」「絶対美味しくないじゃん」と思われるのが一般的かと思いますが、そんな事はありません。
臭いというのは強烈なインパクトを脳裏に宿し、なぜかさらに欲するようになります。
納豆やキムチのような発酵食品が良い例です。
最初は臭いと思った食べ物でも食べ進めるうちに味覚が慣れ次第に美味しく感じるようになり、また食べたくなります。
アイラウイスキーもその感覚に近く、実際にウイスキー愛好家から絶大な支持を得ています。
僕もその一人です。
「正露丸のような臭い」と表現されると言いましたが、この表現は的確で根拠があります。
海藻などを多く含んで出来たピートを燃やすと、「グライアコール」という成分が発生します。
このグライアコールという成分はフェノールの一種なので上記で説明したフェノール値と繋がります。
そして正露丸にもこのグライアコールが含まれているので、その成分の部分を嗅覚で捉え「正露丸の臭いがする」ように感じるのです。
大麦麦芽の乾燥に何を用いて乾燥させるかでこれだけ味、香りに変化が生まれるのです。
「なぜこのような香りがするのか」それを理解した上で飲むと味や香りの捉え方が変わり面白い。
それがウイスキーの醍醐味のひとつなのです。
最初は慣れないかも知れませんが、飲み進めていくと味覚と嗅覚が慣れ、次第に薬品臭以外の香りを感じるようになり甘さを感じるようになってきます。
ウイスキー好きの方は一本飲み終わる頃にはアイラウイスキーに夢中になっている事でしょう。
オススメのアイラウイスキー
ここからはアイラウイスキーで何を飲めば良いかわからない方に向けてアイラウイスキーのオススメを3種類紹介します。
これから紹介する3種類は全てシングルモルトウイスキーになります。
シングルモルトとは1つの蒸留所でウイスキー造りに必要な工程(モルトの発酵、蒸溜、熟成、瓶詰め)を行い作られたウイスキーの事です。
シングルモルトウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しているのでぜひご覧下さい。
ボウモア12年
アイラウイスキー入門として最初の一本にオススメするのはボウモア12年です。
上記で説明した、フェノール値は約25ppmでアイラウイスキー特有のピート香を程よく感じる事の出来る香りの強さです。
アイラ島最古の蒸留所でアイラの女王と呼ばれているほど評価の高いウイスキーです。
蒸留所が海抜0mの位置に建っていてボウモアのウイスキーはどこか塩味、海を感じます。
オススメの飲み方
ストレート(少量の加水)
ロック
程よいピート香の中にハチミツのような甘さと柑橘系のフルーツを思わせる香りです。
僕の初めてのアイラウイスキーをボウモア12年でした。
アルコール度数40度
内容量700ml
飲んでみたいけど価格を抑えたいという方に向けてハーフボトルを売られています。
内容量350ml
ラフロイグ10年
ボウモア12年でアイラウイスキーの魅力に取り憑かれた方はぜひこのラフロイグ10年を飲んで頂きたいです。
フェノール値はボウモアの倍近くの約45ppmで強烈なピート香が楽しめます。
とてもオイリーでとても麦芽由来の甘さを感じるウイスキーです。
アイラの王と呼ばれていてアイラウイスキーで僕が一番好きなのがこのラフロイグ10年です。
オススメの飲み方
ロック
ストレート
ロックがかなりオススメです。
強いピート香のあとにバニラ香のような甘い香りが立ち込めます。
味のバランスがとても良く、数杯飲んでも飲み疲れしないです。
アルコール度数40度
内容量700ml
アードベック10年
アイラウイスキーで最もファンが多いと言われているのがこのアードベックというアイラウイスキーです。
アードベックファンの事をアードベギャンと呼び、世界中で愛されています。
フェノール値は驚異の約55ppmで一般的に購入できるウイスキーの中では最もピート香が強いです。
こちらもボウモアで美味しいと思えたら試して頂きたい一本です。
オススメの飲み方
ロック
ストレート
強烈なピート香の中にハチミツとバニラを感じる甘い香りを感じます。
一本飲み終わる頃にはあなたもアードベギャンになっている事でしょう。
アルコール度数46度
内容量700ml
まとめ
いかがだったでしょうか
アイラウイスキーの解説となぜ特殊な香りを放つのか、そしてオススメのアイラウイスキー3種類を紹介させて頂きました。
ここで紹介した3種類はオススメの飲み方のストレート、ロックとしていますが、もちろんハイボールで飲んでもとても美味しいです。
クセのあるスモーキーハイボールが完成するため、とても飲みごたえがありますよ!!!
美味しいハイボールの作り方を紹介している記事はこちら
ウイスキーをストレートで飲むのみ最適なテイスティンググラスを紹介している記事はこちら
ウイスキーの歴史について紹介している記事はこちら
今回紹介したアイラウイスキー以外にもたくさん美味しいアイラウイスキーが存在します。
ぜひご自分が気に入るアイラウイスキーを探してみてはいかがでしょうか
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おもち
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